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今までの活動>ワンダーアイズのきっかけ
![]() ■ワンダーアイズのきっかけ2000年5月、初めて東ティモールを訪れた。独立を巡る争乱で多くの家が破壊され、虐殺やおそろしい暴力事件の体験談を耳にした。けれども、人々の顔は意外に明るく、瓦礫の中で暮らし始める人たちの姿があり、田舎にはのどかな風土と礼節のある暮らしがあった。何よりも印象的だったのが、きらきらとした目を輝かせた子供たちの笑顔だった。
新しい国づくりのようすを撮影取材しに再び訪れる時、この写真プログラムをスタートすることになった。レンズ付きフィルイム100個を持参して100人の子供を対象にワークショップを開き、彼らが撮った写真を日本と現地で展示しようというものだ。子供たちの元気な笑顔は、東ティモールの未来を象徴しているように思えた。そういう子供たちの目が集まった写真は、きっと面白いことだろう、と想像してわくわくした。また、新しい国が作られていく時を新しい目で見てみたい。もちろん子供にとっても、楽しみながら自己と社会を見つめ情操をはぐくむよい機会になるはずだ、という期待があった。現地の知人に打診すると、彼らも高い関心を示してくれたので、実施してみることになった。 ![]() やり方もなりゆきに任せる形で、期待と不安が背中合わせだったが、子供たちの、みずみずしい感性に溢れる写真を見た時は心が躍った。紛争のつめ跡を残す写真もあったが、予想以上に心の躍動が素直に感じられる写真が多く、生きていることの喜びを感じさせてくれるような作品は写真の原点に思えた。東ティモールでの実施は試行錯誤の連続だったが、多くの人の協力が得られて好評だった。この経験を活かして、ほかの国や地域でも引き続きこの試みを続け、新しい世界を見つめていくことにした。写真という文化とともに子供たちの夢をふくらませて、未来の架け橋になることを願っている。
(ワンダーアイズ代表・写真家 永武ひかる)
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