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2003年7-8月、南米ブラジルで子どもたちとワンダーアイズプロジェクトの写真プログラムを行なった。北東部セアラ州の漁村プライーニャ・ヂ・カント・ヴェルヂ、日本人が移住したことで知られるパラ州トメアスー(アマゾンのアグロフォレストリーでも注目されている)、ブラジルの中央部で発展をとげている新しいトカンチンス州の州都パルマス、同州の先住民インディオの3グループ(カラジャー、クラオー、シェレンチ)、スラムで芸術活動を行っているリオ・デ・ジャネイロの子どもたち、合計112名が、インスタントカメラを使って、各々の世界を自由に写した。純粋な視点と感性がとらえた人生や社会のヒトコマの数々が集まると、多様なブラジルの未来への奥行きを感じられるような印象があった(永武ひかる)。

ワンダーアイズプロジェクト 写真ワークショップ in ブラジル 2003年:


ブラジルで子どもたちと行なったワンダーアイズプロジェクトの写真ワークショップでは、多くの個人や団体の協力とともに実現した。

後援:ブラジル大使館

協力:トカンチン州政府教育局、国際協力機構(JICA)、在日ブラジル商業会議所、ケンブリッジ・コンサルタント、グルーポ・クルトゥラル・アフロ・ヘッギ(GCAR)、ハーモニア・スペース、ヴァリグ・ブラジル航空  

協賛:南米パック・ブラジル旅行社

特別協賛:コニカミノルタプラザ

パラ州 トメアス Tome-Açu(PARA):
アマゾン川河口の都市ベレンから約250km、日本人のアマゾン移住地として歴史的に知られているトメアスー。今では町の人口も非日系人の方が大方をしめる。近年では森と共生する持続可能な農業“アグロフォレストリー”でも注目されている。日本からの移住者や日系人が中心となって、アマゾンの果樹栽培や加工で振興をはかり、アサイーなど日本への輸出されている。写真プログラムは、日系人および非日系人を半々、合計22人が参加し、作品づくりに励んだ。

北東部セアラ州 プライーニャ・ジ・カント・ヴェルジPrainha de Canto Verde - CEARA:
ブラジル北東部(ノルデスチ)の大西洋沿岸には、数多くのビーチと漁村がある。伝統的な漁師たちは、ブラジルの風物にもなっている帆かけ舟<ジャンガーダ>に乗って漁にでる。漁師の暮らしを守りながら、村の発展につとめている小さな漁村プライーニャ・ジ・カント・ヴェルジで、村の小学校から25人が写真プログラムに参加して自由に撮影した。

トカンチンス州パルマスPalmas (TOCANTINS):
1988年にゴイアス州から分離して新しくできたトカンチンス州。州都パルマスは首都ブラジリアから北方約900km、赤茶けた大地を開拓して作られた。住人には他州から移ってきた人も多い。テーブルマウンテンの台地を背後に碁盤の目に整備された市街地、手前には広大な人造湖が広がり8kmの橋がかかる。パルマスの小中学校10人が参加した。

アマゾン先住民インディオ(トカンチンス州):
トカンチンス州に暮らすカラジャー(Karajás)、クラホー(Krahô)、シェレンチ(Xerente)族から、合計25人の子どもたちが、初めてカメラを手に各々の世界を写した。アラグアイア川流域の豊かな自然環境に約2千人が暮らすカラジャーは伝統文化を誇る。州北部の乾いた地に暮らすクラホー族は丸太を担いで走る儀式があり、子どもたちが "かけっこ" の練習をしていた。シェレンチ族は州都パルマス近郊に住む。カメラの台数に限りがあり、長老が参加者を選んだ。

リオ・デ・ジャネイロ RIO DE JANEIRO:
世界的な観光都市リオ・デ・ジャネイロ。ビーチや美しい景観のそばの丘や郊外にはファヴェーラと呼ばれる貧しいスラムが広がる。貧困や暴力などの問題が子どもたちに影を落とす一方、芸術を通してスラムの子どもたちに、あらたな活路を開こうとNPOが活動している。その一つGCAR(Grupo Cultural Afro Reggae)の協力とともに写真プログラムを行なった。コパカバーナ海岸近くのCantagalo、互いに抗争を続けているVigário GeralとParada de Lucasの3か所で合計30人の子どもたちが写真を写した。

2004年 写真展開催(日本とブラジル)および交流活動:

2003年、ブラジルの子どもたちと写真ワークショップを行ない、その子どもたちが写した写真展を、2004年に日本とブラジルで開催、写真交流も行なった。子どもたちの純粋な視点と感性が、それぞれの暮らしや、社会のヒトコマをとらえた。プログラムおよび写真展開催にあたっては、ブラジルと日本の公的機関、NGO、民間企業、そして多くの個人の方々の協力により、実現することができた。


日本での写真展

ワンダーアイズ写真展 2004年8月25日(水)〜9月3日(金)
「Viva ! ブラジル 〜 アマゾンからリオのスラムまで、子どもたちが写した世界」
会場:コニカミノルタプラザ 新宿東口高野ビル4F
主催:ワンダーアイズプロジェクト
後援:ブラジル大使館
協力:トカンチン州政府教育局、国際協力機構(JICA)、在日ブラジル商業会議所、ケンブリッジ・コンサルタント、グルーポ・クルトゥラル・アフロ・ヘッギ(GCAR)、ハーモニア・スペース、ヴァリグ・ブラジル航空
協賛:南米パック・ブラジル旅行社
特別協賛:コニカミノルタプラザ
※上記の他、多くの個人の方々にご協力いただきました。
Special thanks to :(五十音順)アナ・ルイーザ・ヴィダル・デ・リマ、イエレー・フェレイラ、エーシオ・サーレス、エドゥアルド・ウワモリ、オルシダーリア、ケンジ・カワノ、小池洋一、小林雅彦、桜井敏浩、清水裕幸、下郷さとみ、ソラヤ・ガデーリャ、ダニエル・ロドリゲス、西沢利栄、ノリエ・オガタ、本郷豊、マルレーニ・フェルナンデス・デ・リマ、森田千春

ブラジルの子どもたちが写した写真を掲載したプロジェクト・パンフレットを作成

ワンダーアイズ写真展 in ブラジル&交流活動(2004年9月-12月):


ブラジルのサンパウロ、リオ、ブラジリアで子どもたちが写した写真の写真展を開催、同時に、日本とブラジルの子どもたちが写真などを交換する交流するワークショップを行った。写真展では、日本とブラジル、そして、東ティモールなど世界の子どもたちが写した作品をあわせて展示した。
  ワンダーアイズ写真展 in ブラジル 2004年
  日本、ブラジルなど世界の子供たちが写したカラー写真約200-280点
(1)サンパウロ 2004年9月30日-10月17日 SESC-Pompeia(セスキ・ポンペイア)
(2)リオデジャネイロ 2004年10月20-27日 Museu da Republica (ムゼウ・ダ・ヘプブリカ/共和国博物館)
(3)ブラジリア 2004年11月17-28日 Espaco Cultural Renato Russo (連邦文化局文化センター、ヘナット・ルッソ)

協力一覧
国際交流基金、日本大使館、日本領事館、ブラジル連邦政府文化局、在日ブラジル商業会議所、トカンチン州政府教育局、国際協力機構(JICA)、 ヴァリグ・ブラジル航空(VARIG)、コニカミノルタプラザ、KONICA MINOLTA PHOTO IMAGING DA AMAZONIA LTDA、ケンブリッジ・コンサルタント、ハーモニア・スペース、グルーポ・クルトゥラル・アフロ・ヘッギ(GCAR)、アルファインテル南米交流、南米パック・ブラジル旅行社

サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリアの写真展会場およびセアラ州プライーニャ・ジ・カント・ヴェルジの小学校、パラ州トメアスーの日系学校にて、写真ワークショップや交流活動を行ないました。世界の子供たちが撮影した写真プロジェクション、日本の小学生からの折り紙やメッセージ交換、写真やインターネットによる交流、デジカメを使った写真撮影会を実施。

協力一覧:国際交流基金、日本大使館、日本領事館、ブラジル連邦政府文化局、トメアスー文化協会、野生生物を調査研究する会、ハーモニア・スペース、ヴァリグ・ブラジル航空(VARIG)、KONICA MINOLTA PHOTO IMAGING DA AMAZONIA LTDA、アルファインテル南米交流  協賛:キヤノン株式会社

ワンダーアイズ写真展 & workshop in サンパウロ SESI-Pompeia 

ワンダーアイズ写真展 & workshop in リオデジャネイロ Museu da Republica

ワンダーアイズ写真展 & workshop in ブラジリア Espaco Cultural Renato Russo (連邦文化局文化センター、ヘナット・ルッソ)

※ブラジル関連の活動

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